「実家を売りたい。でも、まず何をすればいいの?」——ご相談でいちばん多く聞く言葉です。気持ちは決まっているのに、何から手をつければいいか分からない。その間も固定資産税の通知は毎年届く。
止まっているのは、あなたが優柔不断だからではありません。「最初の一歩」を、誰も教えてくれないからです。順番にすると、こうなります。
登記の名義が亡くなった方のままだと、売ることも解体することもできません。2024年4月から相続登記は義務になり(3年以内・正当な理由なく怠ると10万円以下の過料)、2024年より前の相続にも適用されます。手元の固定資産税の納税通知書(課税明細書)で、おおよその名義は今日確かめられます。正確には法務局の登記事項証明書(オンライン請求可)で。
外見が綺麗でも、屋根の穴ひとつで家は中から傷みます。雨漏りは2階から1階の畳まで全部を腐らせ、放置した分だけ家の価値が溶けていきます。遠くて行けないなら、地元の不動産屋でも、近所の親戚でも、私のような出張する業者でもかまいません。屋根と水回りだけは、誰かの目で確認してください。
「実家は空っぽにしないと売れない」と思っている方が多いのですが、残置物ありのまま買い取る業者もいます。逆に、民泊にしたい買い手なら「家具は残っていた方がいい」と言われます。先に全部捨てると損をすることがあります。片付けは、売り方が決まってからで十分です。
不動産屋は全国の売出し・成約事例のデータベース(レインズ)を見られます。私は相談のとき、これを画面共有でお客様と一緒に見ます。近所の家が実際にいくらで成約したか——ここから出発すると、売る・貸す・持ち続けるの判断がぶれません。
私は東京・神田の不動産屋ですが、青森・佐渡・香川・広島——実家のある現地まで実際に行きます。「本当に来てくれるの?」とよく驚かれますが、行きます。交通費もいただきません。
ここまで読んで、迷ったら。宅建士・行政書士・1級FP(CFP®)の大湯琴音が、ご実家に当てはめて一緒に整理します。30分・無料・オンライン(Google Meet)。売り込みは一切しません。